スペシャル

コメント

原作
森見登

「また映像化しにくいものを書いてしまった」

それが続編を書き上げたときに思ったことです。不器用な原作者である私は制作陣への適切な配慮を忘れ、おのれの荒ぶる妄想をおさえることができませんでした。これから制作陣の皆様が立ち向かわねばならぬ幾多の困難を想うにつけ、慚愧の念に耐えません。暴れん坊な原作者をお許しください。略儀ではありますが当コメントにて謝罪の意を表するとともに、第一期を凌駕する傑作の誕生をお祈り申し上げます。


監督
原正行

「有頂天家族2」のみどころは、魅力的な新キャラクター達です。
ぜひ一期を見て、読んでいただいてから、この新しい世界を堪能してほしいです。


アニメーションプロデューサー
堀川

原作第二部の映像化には、前作以上の冒険と覚悟が必要だと思いました。アニメは作りたいけれど、浮かれて足を踏み外せば鉄鍋の底に転がり落ちるだろう。柔らかな毛玉に包まれた世界で、もう一度前作の幸福感を味わいたい。かと言って蜘蛛の糸を掴み損ねれば、地獄絵の業火に焼かれるやも知れぬ。そんなこんなでモヤモヤしているうちに、身の内からプツプツと湧き出してくる阿呆の血の囁きが、どんどん大きな歌声になってきました。

いつでも波風立てるよ、ずんずん立てるよ、いつでも平和を乱すよ、がんがん乱すよ♪ この歌を口ずさむだけで、いまは金曜倶楽部の鍋の縁でも笑って踊れる気になっています。